
7歳以上は「シニア犬(老犬)」という名称になり、ドッグフードも「シニア(老犬)」向けのラインナップが多く発売されています。
勿論、いくつになっても、愛犬には元気でいて欲しいものですね。
しかし、加齢と共に歯や腎臓などの臓器のトラブルが出たり、食欲が落ちて以前のようにフードを食べなくなってしまう子も。
毎日の食事は身体を作り、いつまでも元気でいるためにとても大切です。
シニア犬(老犬)と呼ばれる7歳は人間でいうと、大型犬は54歳、小型犬だと44歳相当と言われています。ちなみに10歳は大型犬は75歳、小型犬は56歳相当になります。
犬は人間の5倍以上も早く歳をとるとも言われています。
一昔前に比べると、愛犬の寿命も伸びてきました。
大切なパートナーだからいつまでも健康で元気でいてほしいですよね。
そこで、今回は既製品のフードではなく一工夫加えたシニア犬用の手作りドッグフードのメリットやレシピをご紹介します。
目次
老犬のドッグフードを手作りするメリット
シニア犬は、加齢によって消化機能の低下や病気などで若い時に比べると毎日の食事が大切になってきます。
しっかり一日分の栄養素やカロリーをとることは重要です。
しかし、年齢と共に歯や鼻などが衰えたり、病後や既往症などで既製品のドッグフードを食べなくなってしまう場合もあります。
また、臓器も加齢と共に衰えてくるので今まで以上にフードに拘りたい方もいらっしゃるはずです。
シニア犬のドッグフードを、手作りすることによるメリットをあげてみます。
食いつきが良くなる
ドライフードだと、食欲を誘う香りが少なくなりますが、手作りする場合は香りもしっかり残るので食いつきが悪くなってしまった子も食欲が増す可能性が高くなります。
タンパク質が多く取れる
老犬になると、若い時に比べると筋肉量が減ってしまいがち。
タンパク質をしっかり取るために、手作りする材料の中に多めの良質なタンパク質を足すことが出来ます。
与える食材や添加物が分かる
手作りなので、愛犬に与える食材や添加物が既製品よりも内容が把握できます。
保存料も最低もしくは使用しない食事を与えることができます。
また、アレルギーや既往症などによって食事制限が必要な時も最適な食材を選ぶことができます。
水分補給がしっかり出来る
ドライタイプのドッグフードに比べて手作りドライフードは多くの水分を食事と一緒にとることができます。
普段お水をあまり飲まない子も食事と一緒にスムーズに水分が取れます。
腎臓の機能も衰えてくる子も多いので水分補給はとても大切です。
このようにドッグフードを手作りすることによって愛犬の健康寿命が伸びることも期待できます。
老犬向け手作りドッグフードレシピ4選
シニア犬のために、手作りドックフードを作る時は先にかかりつけ医に相談しそのコの健康状態を確認してください。
特に病後や慢性的な疾患がある時は、栄養のバランスやカロリーコントロールには注意が必要です。
健康状態に特に問題が無い時は、手作りドックフードを作ってあげることが出来ます。
手作りごはんを作る際には、獣医師、動物管理栄養士やペット栄養管理士などの専門家が監修しているレシピがおススメです。
それは、犬と人間では必要な栄養素や量、食べてはいけない食材の違いなどがあるからです。
シニア犬向けにお勧めのタンパク質食材として、ささみ肉があげられます。
ささみ肉は、低カロリーでタンパク質が多く、消化もしやすい食材です。
チキンアレルギーが無く、リンが多く含まれているので腎臓機能に問題のないコであれば、簡単に手に入る手作りドックフードの食材の一つです。
ささみ肉はメインの手作りご飯の材料になるだけでなく、食いつきを良くするスープとしてトッピングにしたり、電子レンジで乾燥させておやつやご褒美などに使えるささみジャーキーなど工夫次第で色々なアレンジレシピが出来るのも魅力的です。
ささみ肉だけでは栄養が取りきれないため、手作りドックフードとして与える時には野菜や穀物なども一緒に与えましょう。
また、シニア犬の加齢による衰えに、食事を通して対応が出来ると最近注目されているのが「薬膳」
古来中国の食に関する考え方は、人だけでなく愛犬にも通ずる考え方として注目されています。
薬膳の目的は、食を通しての健康維持と病気の予防や治療です。
犬は人間と比べても身体が小さいために、薬や手術などで対応するよりも毎日食べるドックフードから健康管理と維持をする方法が現実的です。
薬膳として使う食材は、主に野菜や穀物です。
旬のものや、無農薬や新鮮なものなどを選びましょう。
薬膳は食材によって、体を温めたり、血行を良くしたり、胃腸の働きを整えたりたくさんの働きがあるとされています。そのコの状態によって食材を選んでください。
手作りドックフードレシピの食材の比率は、炭水化物1:野菜や穀物1が基本です。
手作り!アレンジレシピ
レシピは、全て味付けや油は不要です。
ささみスープ
ささみ肉とたっぷりの水を一緒に鍋に入れ中火で煮込みます。
灰汁を取りながら、ささみに火を入れます。
ささみが柔らかくなったら、先にささみを取り出し、ほぐしてからスープに戻します。
その時に細かく切った野菜(人参やキャベツ、ブロッコリー、お芋)や炊いてある白米などを入れれば手作りドックフードとしてあたえることも出来ます。
この野菜を入れる前のささみスープは冷凍保存も可能です。冷凍する場合も出来るだけ早く食べきりましょう。
参考レシピ
https://cookpad.com/recipe/6093419
ささみジャーキー
ささみの厚さを均等にするために削ぎ切りまたは、綿棒や肉叩きで薄くします。
電子レンジ(500,600W)でまずは4,5分加熱します。
しっかり中まで火が通り、乾燥した状態になるまで加熱します。
薬膳カボチャのラタトゥイユ
タンパク質は、牛肉を使用。
薬膳としてかぼちゃ、なす、しいたけを加えています。
その他に、トマトやインゲンと炊いたご飯も使用します。
参考レシピ
https://dog-lifenow.info/samgyetang-for-old-dog/
薬膳ワンコ用参鶏湯
骨付き鶏肉ともち米を使って、鶏のうま味をもち米に吸わせます。
与える時は、鶏の骨は取り除いてからあげてください。
参考レシピ
https://dog-lifenow.info/samgyetang-for-old-dog/
老犬に手作りご飯を与える時のコツや注意点
シニア犬でもパピー犬でも手作りご飯を与える時には、いくつかの注意点があります。
- 栄養バランスとカロリーの計算をする。
- 肉や魚などのタンパク質の量は食材の半分程度は使用する
- 与えてはいけなNG食材を使わない
- 基本加熱して、しっかり火を通す
- 人肌くらいまでは冷まして与える
- 手作りする時には食べきりサイズで作り、保存する場合も冷蔵庫等に入れて保存し早目に食べきる
- 毎日の健康チェック(おしっこの回数やうんちの状態を確認)し、普段と違う時は手作りご飯の材料等を変えたりそれでも改善しない時は動物病院を受診する。
その他にも、シニア犬に手作りごはんをあげる時にはコツがあります。
✅ペーストに近い状態まで水分を多めに、食材を小さめに切る、とろみをつける。
シニア犬は加齢とともに歯が抜けてしまったり、噛む力が衰えてくるためです。
そのコが食べやすい固さや大きさ、粘度などに調理しましょう。
✅体重が増えやすいことを意識する。
筋肉量が減り、運動量も減るので若い時に比べると太りやすくなります。
そのため高カロリーにならないように材料を選びます。
✅水分を多めに与える。
手作りご飯にはドックフードに比べると多くの水分が含まれています。
普段あまり水を飲まないコには食事の時に多めに水分を与えるようにすると必要な水分がキチンと取れます。
✅給餌台などを使う
床など低い位置に食器を置いて食べさせるいわゆる犬食いの姿勢は、飲み込む力も弱くなってくるため負担になります。
頭の位置が上がるので楽に飲み込むことが出来ます。
✅好きな食材を与える
好みがあるので、出来るだけ好きなものや食いつきの良い材料を使用し食事が楽しくなるように心掛けます。
まとめ
健康に気を付けてあげたいシニア犬に、手作りご飯はたくさんのメリットがあります。
噛む力や、鼻や目なども弱ってくるので食いつきが良く食べやすく、食材の内容も把握出来る手作りご飯は健康で長生きして欲しい子に試してみてはいかがでしょうか。
しかし、手作りご飯は栄養バランスやカロリー計算などが意外と大変だったり、ドライタイプのドックフードに比べると手間も時間もかかってしまうので、毎日続けるのが大変に感じることもあります。
そんな時は、手作りドックフードの通販を利用してみるのもお勧めです。
栄養バランスやカロリー計算も既にされているので、イチから手作りするよりもお手軽に始められます。
ここでは、ビーフ、チキン、ホースの3種類の味から選べる総合栄養食の手作りドックフードのWan-timeをご紹介します。
材料は、タンパク質である肉類はもちろん野菜類もヒューマングレードの拘りの材料を使用しています。更にワンコのお腹の調子を整えるプロバイオティクスも配合。
人工甘味料、香料、保存料、着色料は不使用で、100g毎の食べきりパウチを採用しています。
パウチは冷凍保存であれば賞味期限が1年間です。