犬用の療法食とは?種類やドッグフードを食べない時の対処法!

ドッグフードは、目的別に「総合栄養食」「療法食」「間食」「その他の目的食」などに分けられています。

「総合栄養食」は新鮮な水と一緒に食べることで犬の健康を維持できるように栄養のバランスが考えられており、日常的に主食として与えるものです。

「間食」はしつけのご褒美やおやつやスナックとして与えるものです。

「その他の目的食」とは「総合栄養食」「間食」「療法食」のどれにも当てはまらないもので、栄養の補給や食欲の増進を目的とした缶詰やレトルトフード、サプリなどがあります。

そして「療法食」とは、ペットの特定の病気や症状の改善のために栄養がコントロールされた特別なフードです。

本日はその中でも療法食について詳しく解説をしていきます。

愛犬が病気にかかってしまい療法食を与えようと思っているという方はこの記事を最後までご覧ください。

犬用の療法食とは?

犬用の療法食とは、犬の様々な病気や症状の改善を目的とし、病状に合わせて栄養成分の量やバランスなどを調節してあり、治療の補助として獣医師や専門家の指導の下で与えるフードです。

獣医師が継続して経過を観察していきながら症状によっては途中で調節することもあるので、自己判断で勝手に与えることをやめたり、他のメーカーに替えたりするのはとても危険です。

療法食に関しては、総合栄養食に適用されているような世界的な基準に準ずるという規制もなく、栄養組成などは各メーカーの独自の研究結果などの判断に任されているのが現状です。

そのために、同じ病気に対する療法食でも、メーカーが違うと栄養バランスが違ってくることもあるので、勝手なフードの切り替えはわんちゃんの体調にも影響を与えることがあります。

また「うちの子、最近少し調子が悪いみたいだから、こっちのほうが良いかもしれない」「体によさそうだから」などと、自己判断で今まで与えていた総合栄養食をやめ、療法食を購入して自分のわんちゃんに与える飼い主さんも実際にいます。

その結果、わんちゃんにとって本当は必要な栄養素が足りなくなったり、逆にある栄養素が過剰摂取になり、思いもかけずに健康を害してしまったという例は少なくありません。

療法食は医薬品ではないため、現在は流通が規制されているわけではありません。

インターネットでも手に入るものもあります。

動物病院で買うと定価だけど、ネットだと安いし配送してくれるから、と獣医師に相談なしに安易に購入して与えるのは、わんちゃんにとっても、とても危険なことだと認識すべきです。

わんちゃんの健康は、飼い主さんしか守れません。

犬用の療法食の種類

犬の療法食は、それぞれのわんちゃんの病気の種類やその症状によって与えるものが違ってきます。

メーカーによっては「心機能低下」「慢性腎臓機能低下」「肝臓機能低下」「皮膚疾患」「食物アレルギー」「肥満」「てんかん」「関節疾患」「消化器疾患」などに対応する、たくさんの疾患や症状を個別にサポートするフードを販売しています。

例えば心臓疾患があるわんちゃん用の療法食には、心臓病の進行度合いによってナトリウム(塩分)の量が制限され、心臓の働きをサポートするタウリンやL-カルニチンが配合されています。

腎臓は高齢になるとともにその機能も低下して、慢性腎臓病を発症しやすくなります。慢性腎臓病になってしまうと完治は難しいと言われ、犬の死亡原因の上位にある病気です。

腎臓をサポートする療法食には、血液中の老廃物を減らし腎臓の負担をへらすためにたんぱく質やリンの量が制限されます。

わんちゃんに下痢が続いたり、皮膚を痒がったりするので原因を調べたら食物アレルギーが疑われるということがあります。

アレルギー症状を抑えるには、その原因となるアレルゲンを摂取しないことですが、アレルゲンとなるのは肉や小麦などに含まれるタンパク質がほとんどです。

そこで今までの総合栄養食をやめてこれまでに食べたことのないタンパク質をできるだけ種類を限定して療法食として与え、様子を見ます。

これで症状が改善されればある程度アレルゲンの特定ができるので、わんちゃんにはアレルギーの起きにくい食事を与えることになります。

この時に大切なのは、療法食以外のものは一切与えないことです。

このように療法食は、それぞれの病気の状態や症状に合わせて栄養バランスを調整しているフードです。

今まで家庭で手作りのフードを食べさせていた場合、病気の症状に合わせて栄養のバランスや量を調節するのはとても大変です。

定期的にわんちゃんの血液や尿の検査を行いつつ、様子を観察していくことも必要でしょう。

獣医師に十分相談してみましょう。

犬が療法食をドッグフードを食べない原因と対処法

獣医師から療法食を与えるように言われても、わんちゃんによっては慣れないフードに戸惑い、食べなくなることがあります。

特に慢性腎臓病用のフードはタンパク質が制限されていたり、心臓疾患用のフードもナトリウム(塩)が大幅に取り除かれているので、わんちゃんはフードの匂いも違い、違和感を覚えることもあるでしょう。

でも、食いつきが悪くなったからと言ってトッピングを増やしたりおやつを与えたりすると、療法食でわんちゃんに合わせて調節していたせっかくの栄養バランスが崩れてしまいます。

わんちゃんが療法食を食べないときは、いきなりすべてを療法食に切り替えてしまうのではなく、いつも与えているフードに少しづつ混ぜていき、2-3週間ぐらいかけて切り替えていくようにしてみます。

食欲の落ちているわんちゃんにはフードをお湯でふやかしたり、ドライフードではなくウエットフードの方が食べやすいかもしれません。

また回数を増やして何回かに分けて与えてみたり、体温程度に温めてみるのも良い方法です。

それでも食べないと栄養不足となり、体力が落ちて病気の進行を速めてしまいかねません。

そんな時は獣医師に相談して、同じような効果のある缶詰をトッピングしたり、他のメーカーのフードを試してみる方法もあります。

療法食は継続して与え、経過を観察しつつ調整していくことで病気の症状の改善を図るものですから、食べないからと言って勝手に他のフードに替えてしまうのは、とても危険です。

また、メーカーによっては療法食をサポートするトリーツを発売しています。

低ナトリウムや低カロリーで、心臓疾患のあるわんちゃんや食物アレルギーを持ち療法食を食べているわんちゃんでも安心して与えることができます。

獣医師と相談の上、取り入れてみてはどうでしょうか。

健康な犬に療法食は必要なのか?

犬や猫の療法食は、獣医師の診療行為の一環として治療のサポートをするために使用されることを前提にしているものです。

療法食のフードの説明書にも「かかりつけの獣医師の診察と指導の下に与えてください」と表記されています。

病気の回復を図るためには薬と同時に栄養管理がとても大切です。

わんちゃんに日常の主食として与えている総合栄養食とは異なり、わんちゃんの病気の症状に合わせて、特定の栄養素を多くしたり、逆に少なく配合したりと栄養成分をコントロールしているフードです。

療法食は健康なわんちゃんを対象とはしていません。

肥満気味のわんちゃんに、医師の診断を受けずに勝手にカロリーがコントロールされた療法食を与え続け、低タンパク血症など重度の健康被害を発症させてしまったケースもあります。

また、逆に病気を発症しているのに普段通りの総合栄養食やおやつを与え続けて病気を重くしてしまうなど。

飼い主として自分の愛犬の健康を守る姿勢や、知識不足を指摘されても仕方がない例も実際にいくつも報告されています。

現在日本では療法食の扱いについての規制などは設定されておらず、ホームセンターやネットでも獣医師の指導がなくても自由に購入できるため、獣医師会なども懸念を発表したりしています。

健康なわんちゃんには、清潔な水と良質な総合栄養食、わんちゃんとのコミュニケーションを図り楽しく暮らすために少しの良質なおやつがあれば、十分その健康は守られます。

まとめ

ドッグフードには「療法食」以外にも「機能性ドッグフード」やメーカーによっては「準療法食」などというのもあり、なかなか違いも分かりにくいですね。

人間の食品にも健康の維持や病気の予防に役に立つ「機能性食品」がありますが、「犬用機能性フード」も、犬の全般的な健康を維持する目的で栄養に配慮したものです。

機能性フードは病気の治療や改善を目的にはしていませんので、療法食の代わりにはなりません。

「準療法食」とは「療法食」とわんちゃんに日常的に与えている「総合栄養食」の中間に位置するものです。

わんランク上の総合栄養食で、わんちゃんの病気の予防や軽い症状の改善に効果が期待できます。

病気にかかっていない犬に与えても大丈夫ですが、専門的な指示が必要になるので獣医師に相談する必要があります。

そして「犬用療法食」は、病気やアレルギーを持ったわんちゃんのために、特別に栄養素の調節をしてあるドッグフードです。

獣医師の指導の下に与え、経過の観察のために定期的に受診する必要があります。

栄養のコントロールをしている間は、おやつも勝手には与えられません。家族全員で獣医師の指示を守り、わんちゃんを見守らなければなりません。

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